山村労働市場をめぐる事例的考察
岩手、秋田の2県は、それぞれ5~6ポイントの比重上昇であって、縫製の48ポイント上昇とあいまって、両県の工場労働者数20~30%増加の牽引力となったとみられます。
最後に、縫製は全国的にも構成比を高め、表示の5県中長野県(電気・精密に特化)をのぞく各県で大幅な比重上昇をみました。
先の岩手・秋田のほか、鳥取・愛知も4~6ポイントのアップで、食品・電気に次ぐ3位(岩手・鳥取)、または2位(高知・秋田)の重要業種にのしあがってきました。
ところで、右の電気機械・器具製造業従事者数の順調な仲びのみられる岩手・秋田・鳥取の3県は、同業種のなかで、全国でも名だたる低賃金県であること(70年ワースト2鳥取、80年ワーストの2県が岩手・秋田)は留意すべきでしょう。
総労働者数おちこみのなかで、全国平均の半分の低賃金県での雇用拡大(すなわち農山村、山村進出)が、資本の減量作戦と同時進行する姿をみるのです。