オットー・ディクス
オットー・ディクスは、ドイツ出身の画家です。
新即物主義、表現主義に分類されます。
オットーは1891年にウンテルハウスに生まれ、大戦前後を通じてドレスデンにて美術を学びました。
第一次世界大戦に従軍した際に感じた戦争の悲惨さや、戦後ドイツの頽廃した社会情勢を、グロテスクともいえる生々しさで表現しました。
また、数多くの肖像画を残していますが、それらも現実を徹底的に直視する写実精神をもって描かれています。

この作品も戦争がテーマ。
オットーはチューリンゲン地方新聞に、こんな言葉を残しています。
『私は戦争を正確に研究した。
それがどのようなものか理解できるように、戦争は現実的にありのまま描かれなくてはならない。
美術家はなにがどうだったかほかの人にわかるように制作しようとするものだ。
私はなによりも戦争のいまわしい結末を描いた。
この戦争の現実を、私ほど欠乏や損傷の苦しみと見た者はほかにいないだろう。
私は戦争の真のルポルタージュを選んだ。破壊された大地、死体、傷を示したかったのだ。』